今回はイタリアのミラノからピエモンテのワイナリーを巡る旅の前編として、独断と偏見のミラノ観光おすすめ4選!をお届けいたします。
ミラノの観光の王道といえばDuomo di Milano、ミラノに来て訪れない人はいないと言われるゴシック様式の大聖堂。
そして、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会、ドメニコ会修道院。
我々の年代になりますと、この二つの有名どころには既に行かれたとおっしゃる方も多いかと思います。
私も25年以上前になりますが、バックパッカーとして訪問し、今回は二度目の再訪となりました。
ミラノの大聖堂 Duomo di Milano
まず、大聖堂ですが、正直どんな感じだったか、あまり記憶になかったのですが、こんなすごい建物なのになぜ覚えていなかったのだろうか…と不思議に思えるほどの迫力を今回は感じました。
多分、当時はヨーロッパを一気に周ったので、ピサの斜塔やガウディの派手さに負け、こちらの印象が薄くなってしまったのかもしれません。
中に入りますと堂内のステンドグラスも一枚一枚が素晴らしく、丁寧に見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
外に出ますと屋上まで上がれます。3000と言われている彫刻にも目を見張るものがありますが、気になったのは修繕の技術の素晴らしさです。
よく見ると番号があちこちに書いてあり、現在進行形で少しずつ改修されていて、新しい部分と古い部分を上手にうまく繋ぎ合せつつ保たれているのを見ることができます。
機会がございましたらご覧になってみてください。
大聖堂のチケットはすぐに購入できますが、中に入るのに1時間近く並びました。
その横をなぜかスルスル入って行く人達はなぜかと思えば、ツアー会社を通しての入場者でした。こんな事なら一日で効率よく周れるツアーを最初から手配すべきだったと後悔の気分MAXの1時間でした…。
行かれる前にぜひ事前調査をオススメします!
最後に現地ツアーアップしてますのでよろしければ参考になさってくださいね。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 ドメニコ会修道院 レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』
さて、次は最後の晩餐です。
こちらは、昔、訪問した時の事をとてもよく覚えていて、今回は全くその当時の面影はない!という印象です。
その頃とは入口も違っていて、今はとても近代的な建物で守られているという感じです。
人物像の名前を記した説明のプレートも設置されていました。
25年前、1993年だと思いますが、前回は修復中だったのをよく覚えています。
向かって右側をひとりの修復人が作業をしていました。
入口でわずかな金額でヘッドホンを借り、説明を聞きながら見ることができたような記憶があります。
(もし、どなたかはっきりした記憶にある方がいらっしゃいましたらぜひご一報ください!)
昔は出入りは自由で、今の人数制限や予約とはほど遠い素朴な感じでした。
ひとりの老人が自前らしき折りたたみ椅子に座ってずっと見ていたことと、感動のあまり涙しながら見ている人がいたのも、その当時ならではの光景だったのかもしれません。
久しぶりに見た壁画ですが、色味がとても明るい印象になって、少々残念な気持ちにも似たような…、修繕前を見ておいてよかった!とつい思ってしまいました。ダビンチが描き上げた時は今のように明るい色だったのかもしれませんが、なんとなく昔の方が本物らしい気がしたのは私だけでしょうか…。当時はとても暗い中でスポットライトの明りだけでした。絵は全体的にもっと黒く、よーく見ないとなにが描いてあるのかわからないような感じすらありました。
実際のところ何度も修復され、ダビンチが描いた部分はほとんど残っていないそうです。
修復は1980年から19年間かけて行われたようです。ピニン・ブランビッラ (Pinin Brambilla Barcilon) という人が一人でイエスのまでの右側を修復し、左半分は修復を急ぐがために何人かで手がけられたようで、専門家の方が見ると右と左は全く違うそうです。私が見たのはピニンさんということになりますね。
さて、次のおすすめの2つは、王道からはかなり離れたちょっといい話⁈です。
ミラノの記念墓地 Monumentale
彫刻が好きな方でなくても、これは一見の価値ありです。
入場料などはありませんので、散歩がてら散策されるのもよろしいかと思います。
きっと、ここに入れる方は億万長者なのだろうなぁ…などと考えながら2時間ほどぶらっとしました。
次は散歩の後のランチにおすすめのお店です。
ミラノ記念墓地から歩いて行ける距離です。
魚好きな方にはおススメです。ぜひ帰りに立寄ってみてください。
魚屋さんみたいなレストラン ミラノのPESCETTO
店に入ったらすぐに陳列されている魚から好きなものを選び、料理方法を伝えて支払いを済ませて席に座ります。
番号がもらえるので、調理場の窓から出てくる自分の番号が書いてある皿をもらってくる仕組みです。
地元のビジネスマンらしき人が多く、観光客らしき人は少なめだったように見受けられました。
添付したレシートを見ると、FRITTI がフライ、PIASTRAが焼きのようです。
手前の番号が書いてある皿は生食用です。やはり日本人は刺身よね~!
とても美味しくいただきました。
紙の袋には乾パンのような塩味のビスコッティのようなものが入っています。料理についてくるようです。
小さめのビール2本と合わせて50ユーロでした。
レシートの画像も載せてみますので、よろしければ参考にしてみてください。
独断と偏見のミラノ4選はいかがでしたでしょうか?
お楽しみいただけましたでしょうか?
ここで前出の予約についての付け足しです。
最後の晩餐 チケット情報
最後の晩餐のチケット予約は事前手配が必須です。
私は一ヶ月前にネット予約しようとしましたが、噂通り全く空いておらず、電話なら空いている可能性もあるという口コミを見て、ダメもとで電話をしましたが全く繋がらず、ヒマがあればかけるを1週間繰り返し、やっとと繋がりました。手続きは英語で大丈夫でした。そんな時間はない!とか、クレカの番号を口頭で伝える事に抵抗がある、出発まで1か月を切ってる、とおっしゃる方は大聖堂と同じように迷わず現地ツアー会社で手配される事をオススメします。それでも無理な日もあるようですから、早め!は鉄則のようです。
最後の晩餐のチケットをご自身で手配される場合の公式チケットサイトはhttps://www.vivaticket.it/内にあります。今確認したところ先3か月まですべてScheduled with no availability、まったく購入不可能な状態でした。電話番号も書いてありますのでトライしてみたい方はぜひ!
簡単に現地ツアーにする場合はこちらです。
最後の晩餐のチケットだけにするのか、大聖堂などの主要観光地を周るツアーにするのかなど、ツアーも色々ありますので参考にしてみてください。
滞在日数によっても変わるかと思いますが、私はだいたいいつも初日は乗り降り自由のバスでぐるっと全体の街を把握して、自分で周る日、ツアーの日を決めて動くようにしています。ミラノのHOP ON HOP OFFの赤バスは25ユーロぐらいだったと記憶します。ここは外したくないというところは皆それぞれですので、自分の行きたいところにまず行く!優先順位を決めて有意義な滞在にしたいですね。
最後に忘れてはならない出来事を皆様にお知らせしたいと思います。
油断は禁物!!
空港からホテルまでの公共バスに乗った時に同行者のスマホが盗まれたということを特記したいと思います。ちょうどバスに乗る時に電話が鳴り、折り返す旨を伝えてすぐ切った後、ジャケットのポケットに入れ15分ほど乗車し地図を確認しようとした時にはスマホが消えていました…
そして、大聖堂前のミサンガ売りは本当にたくさんいました。
私はアフリカン系の男性が、プレゼントと言って勝手に肩に乗せてきたので、必要ない!いらない!と怒り気味に言いました。決して落ちても触らない方が得策です。無視しましょう!日本人は払うと思われないためにも、今後のビジターのためにも、断じてひっかからないように気を付けましょう!