前回の独断と偏見『ミラノのおすすめ4選』に続き、今回はピアモンテ地方のワイナリーを訪ねるワインテイスティングの旅をお届けいたします。バローロや、バルバレスコの生産地としても有名な北イタリアのピエモンテ州で、バルベーラやシャルドネ、ピノ、モスカート・ビアンコなどから作られるワインをいただきます。
ここからの4日間は会社のワインクラブが主催するツアーに参加しますので、ワイナリー巡りもワインテイスティングも食事も、すべてツアーで企画されている全くのおまかせの旅です。ワイン通の方々が集結する中、ドが付く素人の私が参加して良いものか、不安にながら...それにしても何も心配しなくていい旅なんて本当に極楽!!
余計な事をしてボロが出ないように、なるべく後の方から付いて行き、皆さんのマネをするように心がけよう。テイスティングの色々な動画を見て予習したグラスの回し方や足の見方など、一通りやり方はわかった!あとは見よう見真似で。やっぱり旅は楽しむにつきる!と、いつもの楽観的感情全開にて、皆さんとお迎えのバスに乗り込みミラノの空港から西に車で1時間半ほどでニッツァ、モンフェラート(Nizza Monferrato)の宿 AGRITURISMO ALBAROSSA へ到着しました。
ホテルのオーナーはスウェーデン人でクラブ代表者とは元同僚らしく、つまりは全体的に内輪な感じでツアーがはじまります。
いちめんに葡萄畑を見下ろす素敵なお宿でした。
それでは、一軒めのワイナリーLa Girondaからご紹介いたします。
ラ ジロンダさんには歩いて行けます。
人生はじめてのワイナリー見学とワイン試飲、楽しみです!
宿からは歩いて約40分ほど、葡萄畑を眺めながらのんびり散歩を楽しみました。
まさにスローライフ、スローワインの里です。
La Girondaさんは女性のワインメーカーさんで、3世代にわたりガンダリーノ家が運営する小さな7ヘクタールのブドウ園のバルベラ種で赤ワイン、マスカートで白を作ります。最低限の技術と自然と調和した伝統的な方法に従ってワイン製造をされているそうです。
La Girondaに到着すると、サンドラさん(Sandra Galandrino)さんが迎えてくださいました。
まずは工場内を見学させていただきます。
なかなか迫力があるイタリアンな女性サンドラさんの説明の元、試飲会がはじまりました。
もちろん私は一番遠い末席へ着席します。
まずは、あっさりの白から始まります。皆さんお目当てはフルボディの赤なので、白やロゼはさらっと通り過ぎます。
日本ではよく見る、口でツーツーとするようなことをする方はいませんでしたが、鼻の穴を一つ押さえで匂いを嗅いでいる方が何人かいらっしゃいました。香りやアルコール度を確かめているのでしょうか...もちろん私もマネしました~(笑
赤のワインは有名なバルベーラを使用したバルベラ ダスティ、モンフェラート ロッソなどを試飲させていただきました。
BARBERA D’ASTI SUPERIORE NIZZA DOCG LE NICCHIE 2013
MONFERRATO ROSSO DOC 2013 “SOUL”
フルボディのバルベラダスティはワインをよく知るワイン通の方々にはとても人気でした。
ワイン初心者の私は飲みやすい濃厚な味わいのマスカートダスティとモンフェラートロッソをお宿にに帰ってからいただく用に購入しました。
日本にいながらNizza のワインを入手するには、やはり有名どころのトスカニー イタリアワイン専門店さんで物色されるのがおススメですね。ニッツァのバルベーラダスティがちゃんと何種類かありました。
さて、こちらで注目していただきたいのが、サラミ!こんなに美味しいサラミは食べたことがないと言っても過言ではないほどの美味しさだったのです。まわりにはカビが生えていて、もちろん皮は剥がして食べます。よくカビが生えている時は中も真菌が浸透しているから食べてはいけないと言われますが、このサラミはどうなんでしょう!?
それにしても、ワインテイスティングに来てハムやサラミに気を取られる無礼者で申し訳ございません。。。
日本ではカビのように見せた粉付きサラミが出回っていて、なかなか本当のカビが付いたサラミに出くわすことがないのは輸入の問題でしょうか...。
唯一見つけられたのが、グルメ食材のお店「アンブロシア」さんの生サラミでした。
こだわりあるイタリア、スペインの逸品がそろっていて私もよく利用させていただいています。
そして、この日の夜のディナーは、Il Boschetto di Vignole S.N.C.というレストラン でいただきました。
口コミ通りのとても美味しいお料理でした。
そして、食後のグラッパ!色々出てきましたが、私は結構苦手です。。。
酒の味がわかるもう少し熟年した頃にはグッといただきたいですね(笑)
夜はお土産に買ったワインを少しいただき、皆さん早めに就寝。
明日は有名な世界遺産のワイナリーを訪ねます。
Canelli村 BOSCAとFranco Mondo
ユネスコの世界遺産に登録されているという地下のワインセーラーではショー仕立てになったツアーとスプマンテを色々試飲できます。とても、演出が素晴らしい見ごたえのあるツアーでした。個人でも参加できるようですので、BOSCAのホームページを張っておきます。バブル、泡好きの方は楽しめると思います。
ボスカのスプマンテはシャンパンと同じ手法で作られたスパークリングワインです。60日間は手作業で厳正に45度ずつ回して、斜めの状態で30ヶ月間熟成させられます。ドライで味わい深いワインです。フルーティーな甘さのストロベリーのスパークリングも試飲しました。
ピアモンテ地方のスパークリングワインをアスティ・スプマンテと言います。微発泡のモスカート・ダスティも共にモスカート・ビアンコというブドウから造られているそうです。
帰りにはお宿でいただくように、看板商品であるノンノ(nonno)とピーチのスパークリングワイン、お土産にワインオープナーと栓を購入しました。
次はフランコモンドさんのワイナリーを訪ねます。
またもやワインの試飲なのにお菓子のアップとは...
ピアモンテ地方の名物のような代表的なお菓子アマレッティ、こちらのフランコモンドさんでいただいたものが一番美味しかったのです。明日の金曜市場でゲットしたいと撮影しておきました。
フランコモンドさんのワインを日本で入手できる店はないかと探しましたところ、見つけました!
ついでにナヴェデヴィーノさんでアマレッティAMARETTIを見つけたので紹介させていただきます。
このアマレッティは現地のスーパーにも売っていました。お土産にいくつか購入しましたが、癖がなく美味しかったです。
フランコ・モンド モンフェラート ロッソ2011【Franco Mondo】720ml
|
フランコ・モンド モンフェラート ビアンコ2011【Franco Mondo】750ml
|
夜のディナーは滞在しているニッツァ、モンフェラート(Nizza Monferrato)の宿 AGRITURISMO ALBAROSSA の姉妹ホテルCascina Blon でいただきます。
とてもアンティークな雰囲気のホテルで、地下のホールでの食事はまるで最後の晩餐のような趣あるディナーでした。
バルベーラダスティのワインリゾットもありました。
素敵なお部屋も見せていただいたので何枚かアップしてみました。
今日は、ほぼ朝からずっと飲んでいるような...もちろん夕飯時には宿主自慢のワインがポンポン開けられ、年代もののバルベーラなども披露されました。最後にはやはりグラッパ!私はレモンシェロで、、、ありがとうございます。と丁重にお断りしレモンシェロを引き寄せ撮影!(笑)
皆さん昼間の試飲会でも口に入れたものは吐き出すことはしないで飲みます。グラスに残ったワインはスピトゥーンへ捨てしまいますが、今日一日で普通にひとり一本以上は余裕で飲んでいると想像します。さすがワインクラブ、皆さんお強いです。。。
大満腹、大満足の一日でした!
日本でグラッパを手に入れるには何と言ってもグラッパ ハウスさんです。
バローロ、モスカートダスティ、色んな葡萄のグラッパが揃っています。さすがです!
調べたところ、日本では輸入酒のかめやさんが一番安かったです。
ちなみに、このかめやさんはネイルサロンシルエットで10年ほど前にカウンターバーで飲みながらネイルをという企画をした時に各国のお酒を30本ほど揃えましたが、すべてかめやさんにお願いしました。やはり種類の豊富さと値段は比べれば違いがわかります。有名どころのお酒を購入するならおススメです!
Nizza Monferratoの金曜日の市場
今日はNizza Monferratoの金曜日の市場に向かいます。
最高のパルメザンとトリュフオイルを探しましょう!ということで何があるのか期待されます。
私はサラミとアマレッティを密かに物色しようと心に決め、いざ市場へ!
市場はトラックでやって来て、ずらりと街に出店している感じで、いわゆる屋台の集まりの市場です。午前中で終わりとのことで急いでサラミだけはゲットしました。トリュフ入りと普通のものを買いましたが、味の違いは全くわからなかったです。。。
実は明日行くアルバの街にも土曜市場があるとのことで、買えなかったものは明日!ということで安心して、午後からは大きなワイナリーを訪ねます。
夕方はブルノの街を訪ね、教会を見学し、La Taverna della Baccante でディナーをいただきました。
街で評判のレストランらしくにぎわっていました。もちろんワインも自家製、オリジナルの厳選されたワインは次々と出てくる料理にマッチして非の打ち所がないディナーでした。大きなテーブルをみんなで囲む形で大皿を回わしていただくスタイルはみんな話も弾み、あっという間に時が過ぎ、写真が一枚もないという結果に。。。
ラ タベルナと日本語で書くと少々笑ってしまう名前のレストラン、今回の旅で白トリュフの薄くスライスされたものを乗せた卵料理をいただいたのですが、確かこのレストランだったと思います。独特の香りはありましたが、松茸ほどではありませんでした。。。
たくさん飲んで食べた一日でした。
アルバの街はトリュフがたくさん!
アルバは小さな絵のようなかわいい町と言われるそうで、白トリュフで最もよく知られており、毎年、国際的な白トリュフのお祭りが開催されるそうです。
土曜日は市場が開催されるというので楽しみにしていたら、昨日のNizza に来ていたトラックのお店が流れてこちらに来ているという少々残念な事に気が付き、アルバの地元の商店を見て回ることにしました。
季節外れにもかかわらず、あちこちでトリュフが売られていました。
秋からの白トリュフのシーズンにはもっとたくさんのトリュフが並ぶのでしょうね~。
かわいいイタリアンメイドのカラフルなカバンや洋服のお店もたくさんありました。
トリュフといえば、私が市場でゲットしたトリュフ入りのサラミがなんと日本でも買えるって…、日本では手に入らない食べ物はないと言われるのが納得できますね。前出のNizza のワインが揃っているトスカニー イタリアワイン専門店さんで取り扱いがあります。そして、お値段もお手軽です。
午後は、皆さんお目当てのバルバレスコを訪ねました。
Barbaresco Wine Exhibition and Promotion Centreで色々なワインを試飲させていただきました。
ものすごい種類のワインが揃っていて圧巻でした!
銘柄指定でワインをご購入されていらっしゃる方もいて、チンプンカンプンの私は天井のすばらしさに感動しておりました^^
そして、一度ホテルに戻り、ホテルのオーナーが連れて行ってくださった最後の晩餐、直径50cm以上はあろうかというピザの画像でピアモンテのワイナリー巡りの旅を締めくくりたいと思います。
長い旅に最後までお付き合いいただきありがとうございました。次のワイナリー巡りの旅もどうぞお楽しみに!
※今回のツアーと同じツアーを企画されたいレストランや企業様がいらっしゃいましたら、ご紹介させていただきますのでご一報ください。